インタビュー
今回は、DX(デジタル・トランスフォーメーション)事業を行なっているLaniakea株式会社の冨田さんにインタビューをさせていただきました。 リモートワークの取り組みを中心に、社内での働き方や事業について独占取材させていただきました。Q. Laniakea株式会社の事業について詳しく教えてください。冨田さん:弊社はテクノロジーによる事業の展開を行っております。主に機械学習やブロックチェーンなどの先端技術に特化したSES事業、人材紹介事業、システム開発、DX関連の受託、コンサルティングや自社サービスの開発を行っています。我々の強みでもあるデータ活用を利用しているため、スポットでいただいた要望や案件にも柔軟に対応できます。また、一貫したコンサルティングからエンジニアリングまでできる点が特徴です。サービス業務としましては、「お問い合わせ」「ヒアリング」「マッチング」「業務開始」「サポート」というフローを踏んでいます。SESだけでなく、ヒアリングからサポートまですべて行う企業は珍しいかと思います。冨田さん:幅広い領域のスキルを兼ね備えた優秀なエンジニアを提供することで、各ニーズに対応できる組織体制を整えています。弊社のフリーランスエンジニア向け求人サービス「DXジョブ」では、「最先端」「尖ったお仕事」をキーワードに展開しております。登録いただいているエンジニアさんは、アグレッシブでチャレンジ心のある方が多い印象です。また審査に合格した人のみが登録できる仕組みとなっており、技術面を重視、クライアントに信用してサービスをお使いいただける取り組みを行っています。Q. そうなんですね!それでは具体的にどのようなスキルを持ったエンジニアが在籍しているか教えてください。冨田さん:本当に幅広く、総合して言えないのですが、例えば、数学科出身の機械学習エンジニア、自分で事業を行っていたフリーランス上がりのウェブディベロッパー、メディアの立ち上げ・運用を行っていたデータアナリシストなどさまざまです。最新の技術やノウハウを持ったエンジニアを集めているので、スキルレベルは競合と比べて差別化ポイントでもあるかと思います。また高いスキルを兼ね備える点だけでなく、成果を特に重視しています。顧客に満足してもらえるようなサービスを提供する会社を継続させていくためにも、双方に十分な人材を求めています。Q. Laniakeaさんの強みでもある最先端技術の網羅に関しまして、実際に行っている業務等について教えてください。冨田さん:そうですね。中小企業に向けたRPA事業(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入や支援、業務のIT化等を行っております。また強みの一つでもある、機械学習に特化した業務を請け負っています。豊富な経験年数、経験内容を持つエンジニアを採用しているため、確実に問題解決へと導きます。冨田さん:Laniakeaはフルリモートワークの形態を取っています。コロナが流行する前もずっと同じです。高いスキルを兼ね備えたエンジニアが在籍しているため、リモートワークでも全く問題ないですし、オフィスも必要ないですね。Q. 社員の所在地は決まっていますか?冨田さん:一人福岡県の方がいますが、ほとんどの社員が東京在住です。お客さまとのミーティングをする際に集まりやすいというのが一つの理由です。特に東京のクライアントと顔を合わせる機会が多いというのもあります。また、こちらからお客さまの元へお伺いするよりも来ていただくことの方が多いので、原則東京でのリモートワークとさせていただいております。Q.フルリモートということで社員同士で会うことは少ないのでしょうか?冨田さん:基本フルリモートなので、集まること自体は他の企業に比べて少ないように感じます。コロナが流行する前は飲み会など社員同士の交流の場はありましたが、今は緊急事態宣言下なのでなかなか難しいというのもありますね。フルリモートの形態ではありますが、だからといって全くコミュニケーションを取らないわけではもちろんなく、業務内外でコミュニケーションをとっています。Q. では、業務上のコミュニケーション方法をお聞かせください。冨田さん:コミュニケーションは主にSlackベースとプロジェクトベースで分けています。基本やり取りはSlack上で行っていますが、必要な場合はプロジェクトごとのオンラインミーティングを設けることもあります。他はzoomなどその時に応じて使うことはありますが、電話でのやりとりは少ないです。またリモートワークの方が社員の満足度も高いと実感しております。Q. そうなんですね!地方や東京と拠点が違くても、コミュニケーションを取ることでお互いの状況を理解して効率よく業務を行っているのですね。冨田さん:そうですね。在籍しているエンジニアも成果を出しているので、ワークスタイルもコミュニケーション方法も問題なく行えております。Q.リモートワークを推進している企業として、業務の生産性を上げるコツなどありましたら教えてください冨田さん:最低限当たり前のことを行うことですかね。基本は専課の進捗確認のみです。あとは積極的なコミュニケーションを心がけること。「報告」「連絡」「相談」のホウレンソウを日常的に行っているのが、業務の円滑化につながっているのだと思います。Q. なるほど!常識を持って接することですね。冨田さん:そうですね。zoomや電話はあまり使わず、Slackでテキストベースのやりとりが多いので、きちんと返事をするなど基本的なところを心がけています。Q. 会社の組織としては優秀な人材が在籍している印象ですが、改めてどういった方に入社していただきたいですか?冨田さん:スキル面は入社後、弊社で育てることが可能です。中途メインで新卒の募集はかけていないのですが、一年以上の技術者としての経験があれば問題ありません。十分なスキルがなくてもその人の能力にアサインしつつ教育していくので、個々の成長率はかなり期待できます。Q.スキル面以外で何か求めることがあれば教えてください!冨田さん:1年以上の経験の他にベンチャー企業で働くことに躊躇しない方、会社と思考性が合うかどうかを重視しています。最低限即戦力であることが大事だと思っています。Q. 社員と積極的にコミュニケーションを取りつつ、リモートワークで無駄のないワークスタイルを実現したLaniakeaさんの実態を知ることができました!本日はありがとうございました。冨田さん:こちらこそありがとうございました!社名:Laniakea株式会社従業員数:10人事業内容:DX人材のSES、人材紹介事業、DX関連の受託、コンサルティング設立年月:2018年9月13日会社所在地:東京都中央区日本橋1丁目6-7 日本橋関谷ビル6FURL:https://laniakea-tech.net
2021.03.07
インタビュー
今回は旅行コンサル会社から未経験でエンジニアへの転職を果たし、現在リモートワークを行っているたくやさん(https://twitter.com/taku_worldtrip)に、リモートワークの環境でどのような一日を過ごしているのか、仕事への思いやリモートワークのメリットやデメリットについて取材させていただきました。たくやさん:私はもともと旅行会社のコンサルとして3年ほど働いていました。しかし2021年の1月からエンジニアとして転職を果たしました。現在は週4日ほどのペースで勤務しています。業務内容としては、主に私はSIerをしていて、企業のヒヤリングを通して自社と他社をつなげる窓口となり、連携をしながら新しいシステムを構築していくという仕事を行っています。他にも私は旅が好きで、過去には世界一周をしたこともあります!(笑)Q. たくやさんの一日のスケジュールについて教えてください!たくやさん:基本的に毎朝7時に起床して、9時ごろまでは朝食やルーティンのために時間を使います。そして、9時からリモートワークでの勤務が始まります。そして僕の会社は8時間の就業と1時間の休憩と決まっていて、自分の好きなタイミングで休憩に入ります。自分の好きな時間に休憩ができるのは、自分のスタイルに合わせることができるので非常に働きやすいです(笑)そして18時まで就業したあとは、20時くらいまで夕食や趣味の筋トレなどの時間にしています。そこから大体22時までは副業として行っているWeb制作を行ったり、それについての勉強を行ったりしています。その後就寝の時間までも決まったルーティンで過ごしています。Q. 充実した生活を送っていますね!空いた時間を自分の使いたいことに時間を費やせるのがリモートワークならではの強みっていう感じがします!Q. もともと未経験からエンジニアになろうと思い、行動に移したのはすごいことだと思います。どうしてたくやさんはエンジニアになろうと思ったのですか?たくやさん:まずエンジニアになろうと思ったきっかけは、旅行コンサル時代にあります。旅行コンサル時代、当時の仕事の実績を積むにつれて、システムの改善点などが出てきた時に、自社システムを考案したり、業務の効率改善を提案している上で、一つ仕組みが変わるだけで仕事をがらっと便利にすることができることに驚きました。たくやさん:そんなことができるのがエンジニアだと気づき、専門的なIT知識を勉強して、もっと大きな範囲での業務効率化に携わりたいと思ったのが、私がエンジニアを目指したきっかけでした。Q. たくやさんの熱い思いが伝わってきます!Q. それではたくやさんが働いている会社はリモートワークだとお聞きしたのですが、どうしてリモートワークを始めようと思ったのですか?たくやさん:本当にたまたまで、最初僕が働いている会社を選んだのは、エンジニアの転職活動をしていたころに未経験でもしっかりと面倒をみてくれるメンター体制が整っている会社を見つけ、その会社を選びました。当初はその会社は出社スタイルの一般的な会社だったのですが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって僕が働き始めたタイミングでリモートワーク制度が始まりました。しかし、実際リモートワークで働いてみるとたくさんのメリットがあって全く後悔していないです。今後もリモートワークの環境で働きたいって思っています!Q. それでは実際にリモートワークエンジニアとして働いてみて、感じたメリットなどあれば教えてください!たくやさん:はい!まずメリットとして一番大きいのは「通勤時間がないのでその分自分のやりたいことに時間を使える」という点だと思いました。通勤がなくなったことにより、パソコンに向かって勉強する時間が増え、副業であるWeb制作の時間も作れるようになりました。もしリモートワークではなかったら私の場合、副業をする暇もなかったと思います。Q. 副業ができると新しい発見もあったり、給料も増えるなどさまざまなメリットがあると思います。たくやさん:そうですね!Q. たくやさんが思うリモートワークのメリットにはすごく共感できるものがありました!それに対してリモートワークのデメリットはあるのでしょうか?たくやさん:あります。やはり一番のデメリットはコミュニケーションの難しさです。どうしても環境構築など難しい操作をするときに複雑なエラーが発生した際に、リモートワークだと文章や通話などで事態を説明する必要があります。しかし、オンラインだとその複雑なエラー状況を表現するとなっても限界があると思います。やはりオンラインよりオフラインの方が状況の説明が簡単だと思いました。Q. 本日はたくやさんのエンジニアへの思いやリモートワーク環境についてお聞かせいただき本当にありがとうございました!これからも頑張ってください!たくやさん:ありがとうございました!こちらが私のポートフォリオなので、是非みてみてください!
2021.03.06
インタビュー
今回は、不動産仲介・リノベーション設計・工事を行なっている株式会社groove agentの代表取締役の鰭沼悟さん、広報の小野笑さんにインタビューをさせていただきました。リモートワークの取り組みを中心に、社内での働き方や事業について独占取材させていただきました。Q. まずは株式会社groove agentさんがどんな会社なのか、手掛けられている事業などについて教えてください!鰭沼さん:私たちは「大人を自由にする住まい」という理念を掲げています。具体的には不動産仲介・リノベーション設計・工事を行なっています。お客様はこれから家を買いたいと思ってる人。つまり「どうやって家を買ったらいいんだろう」と迷っている人たちが、弊社のホームページにいらっしゃいます。鰭沼さん:私たちは定期的にセミナーを開催しています。内容としては家の購入方法はもちろんのこと、「このような家を買うと人生自由になる」ということを理解しやすいように内容を工夫したセミナーを行っています。なぜそのようなセミナーを開くかというと、アンケートを取ったときに「今まで夢を失った時はいつですか?」と聞くと「家を買った時」と仰る大人が多いからです。Q. 意外ですね!それは何が原因なのでしょうか?鰭沼さん:それは今勤めている会社を想定して、多大な住宅ローンを組んでしまい、毎月の返済にしばられてしまうことが原因です。結果的に今勤めている会社をなかなか辞められないですから、チャレンジしてみたい夢があってもチャンスがなくなるのです。弊社のセミナーでは、今の足元を見ながら多大なるローンを組まずに、将来自由に動けるような予算組みをするという家の買い方を伝えています。鰭沼さん:お客様がそのセミナーに参加すると、9割位は詳しく聞きたいと仰って下さいます。それからは弊社の不動産仲介部門の担当者を付けて個別に話をしていきます。その際、お客様の年収や将来の計画を伺って、それぞれの希望に合った家の探し方を説明させていただきます。話し合いに進んだ中では、7割から8割位は次のステップに向かいます。ただ、お客様に購入の意思があっても私どもの経験から今は買わない方が良いと思うケースも2割から3割ほどいます。Q. そういうケースは何が原因なのでしょうか?鰭沼さん:それはローンを組めない場合などですが、そのような時にはお客様にきちんと説明させていただきます。例えばあと2 、3年頑張って貯金してから家を買いましょう、ですとか、実家が近いしそこに住んだ方が良いのではないかなど提案をします。つまり弊社の理念にあるように「大人を自由にする」という目的で動いていますので、押し売りは一切しません。現在はリノベーション・オブ・ザ・イヤー受賞歴も手伝って、口コミで弊社の認知度が上がってきております。鰭沼さん:弊社のもう一つの理念は中古不動産だけを扱っているところです。それは「今ある物を大切にすれば良いのではないか」という考えを元に中古不動産のみを紹介しています。Q. 中古物件はどのくらいの期間持つのでしょうか?鰭沼さん:鉄筋コンクリートのマンションで、きちんと管理されているのであれば100年以上は持つマンションもあります。ただ中古物件ですので前の住民の使用感が残っています。そこで弊社は壁などを全て取り払い、コンクリートむき出しの状態にし、ゼロから作り上げています。Q. それが株式会社groove agentがたどり着いたコンセプト「ゼロリノベ」ですね!鰭沼さん:はい、その通りです。つまり、お客様の好みや生活に合ったスタイルにフルカスタマイズするのです。また弊社の特徴としてはリノベーションのデザインも工事も弊社内部で行い、コストを削減しています。鰭沼さん:いくら中古物件でもリノベーション代が高くなってしまうと、結果的に組む住宅ローンが増えてしまうので、それでは意味がありません。Q. いまいちイメージが湧かないのですが、具体的に例をあげていただけますか?鰭沼さん:はい、ザックリとした例をあげてみましょう。東京の平均的な新築マンションは6千万だとします。弊社でオーガナイズした場合、中古マンションを3千万で購入し、リノベーション代が1千万、合計で4千万で抑えられるのです。確かにマンションの外観は古いですけど、中身は新築マンションより断然おしゃれで、生活に合ったもの、しかもリーズナブルなのです。Q. なるほど!しかし社内でどのような組織体制で動いていますか?鰭沼さん:会社全体の人数でいうと約50名です。マーケティング部門は4名、会社全体のシステムを構築している者が1名、経理部門は2名、不動産仲介部門は8名、設計部門が25名、工事部門には10名ほどおります。Q. 現在のリモートワークの取り組み状況はいかがですか?鰭沼さん:そもそも弊社は設立した時からリモートでした。僕がこの会社を作る前にサラリーマンをしていた時代、営業部に居たのでほどんど会社にいませんでした。その経験があったので、会社を興す時は登記の場所だけ確保して、事務所は作りませんでした。時間とともに社員からやはり事務所が欲しいという声があり、スタッフの規模も段々と増えてきたので、事務所を作ることにいたしました。Q. なぜオフィスは必要ないと感じますか?鰭沼さん:例えば不動産仲介部門でしたらお客様と直接会えばいいので、日程、場所さえ決めれば別に事務所にお越しいただくこともありません。大抵、お客様の自宅へ行くかオンライン、もしくはお客様の住まいの近くの喫茶店で打ち合わせするなどで済みます。基本的にはお客様も自分の家や近くの喫茶店の方が楽なのです。経理部門はクラウド会計を導入していますのでリモートでも問題ありません。マーケティング部門も週に1回オンラインで打ち合わせすればスムーズに業務を進行することができます。鰭沼さん:プランナーと打ち合わせする際に、手触りなど実際見ていただきたいものがある場合は事務所に来てもらうことはあります。それでもプロジェクトを立てる時にできるだけ事務所に来てもらう回数を削減できるのかを考えます。Q. なぜお客様に事務所へ来てもらう回数を減らしているのでしょうか?鰭沼さん:それは双方にとって良いことだと思うからです。弊社のお客様には小さい子供さんがいらっしゃる家庭が多いので、わざわざ出向いていただくよりは楽なのです。社員にとっても、一旦出社してからお客様の所に行くのだと、無駄な時間が増えますが、直接向かう事ができれば時間が削減できます。会社にとっても事務所維持のコストが削減できるので、経費を他のところに投資することができるのです。Q. 実際会ってやり取りする場合は、どのような時ですか?鰭沼さん:経営陣としては週に1回は顔を見たいという希望があります。週に1回といっても1日中事務所にいるのではなく、1〜2時間打ち合わせをする程度です。やはりリモートワークで読み取れる事は限りがあると感じます。僕としては社員が本当に元気に仕事をしているのか、悩みがないかなど、知っておきたいのです。Q. 逆に社員から実際に会った方が良いと言われることはありますか?その人によってコミュニケーション能力の差がありますので、社員側でも電話やメールでは聞きづらいようなことを知りたい時はリアルの方が聞きやすいらしいです。鰭沼さん:リモートワークでコミュニケーションを取るということは簡単ではありません。毎日出社する会社の方が社内間のコミュニケーションを取れているでしょう。その問題をITの力で解決しようと取り組み中です。今はZoomを使って、顔を見ながら話すこととか、些細なことはSlack上で会話をしているので、近くにいる感じはあります。会社設立から離職率0%なので、ほどよい距離感を保ちながら業務をすることに向いている社員は多いと思います。ただ積極的にコミニケーションを取ることに慣れていないと疎外感を感じる人もいます。Q. 社員の小野さん側からはどのように感じていますか?小野さん:私自身もリモートワークに満足しています。前職では週5日オフィス勤務でしたが、オフィスで関わりが長いとどうしても社員にマイナスのイメージを抱いてしまうこともあります。現在は社員と会う機会が少ないので、出社したときにはなるべく他部署の社員とコミュニケーションを取りたいという気持ちになります。必要最低限であるからこそ良い関係が築けることもあると感じています。鰭沼さん:毎日出社しないので、新入社員は業務を覚えることに不安を感じています。そこで教育係を付け、いつまでに独り立ちできるかプログラムを作り、指導してもらいます。Q. リモートワークで困る点、そしてその点をどのように改善していますか?鰭沼さん:部署内は良いのですが、他の部署の業務が見えづらい問題があります。そのためみんなが参加する研修を月1で行なったり、他の部署とオープンに話す機会を作る努力はしています。現在はコロナ禍で実行していないのですが、毎年花見をしたり、社内旅行を計画したり、忘年会をしたりしていました。Q. 株式会社groove agentではどのような人を採用したいと思いますか?鰭沼さん:採用の時には、まず自主性があるかないかを見極めています。分からないことは自分から進んで聞きに行くような努力する人が向いています。あとは理念にある「大人を自由にする住まい」を提供する人は自由な人であって欲しいと思います。自由に働きたい人が応募してくださることが多いのですが、ただ「自由」でも「適当」に働くとは違います。自立した大人というのは、自らに由って行動が出来、必要とされる礼儀が備わっていることや、しっかりと責任を果たす人です。鰭沼さん:勤怠管理すら行なっていません。休暇を取る場合はGoogleカレンダーに各自書き込むだけですし、昼間に何を行なっているのか分かりません。「自分に与えられた役割はしっかりやる、後は自由」というスタンスなので、自己管理ができる人に向いていると思います。ただし、社員それぞれ業務が違うので、一人ひとり与えられた役割を果たさないと会社が回らないのです。その責任を全うすることが求められています。事業の観点では、リノベーションができるスキルを持ったプランナーは世の中にそういないので、今後人材を増やしていきたいですね。Q. groove agentさんの会社の理念や仕組み、そして現在の事業をリモートワークの状況を聞くことができました。本日はありがとうございました!鰭沼さん・小野さん:こちらこそありがとうございました!社名 株式会社groove agent従業員数 約50名事業内容 不動産仲介・リノベーション設計・工事設立年月 2011年11月11日会社所在地 本店:東京都港区北青山2丁目12−42URL https://www.zerorenovation.com
2021.03.06
インタビュー
今回は製造業向けの基幹システム構築や様々なクラウド上のSaaSサービスの提案、提供を行っている株式会社マイクロリンクの久野さんにインタビューをさせていただきました。リモートワークの取り組みを中心に、社内での働き方や事業について独占取材させていただきました。Q. まず株式会社マイクロリンクさんがどんな企業なのか、事業について詳しくお伺いしたいと思います。久野さん:当社で行っている事業の1つは基幹業務系のシステム構築を行っています。当社がある名古屋市は製造業の企業が多いため、製造業向けの生産管理や販売管理を行う基幹業務を開発しています。久野さん:近年はクラウド基盤の提案を行っています。このクラウド基盤の提案に関連して、初期費用がかからず、すぐに導入できる『IoT GO』と呼ばれるIoTシステムのSaaSサービスも行っております。このツールを導入することで『見える化』『業務改善』に役立ちます。IoT GOのページはこちら大村愛知県知事が『IoT GO』を視察そのほかにも様々なクラウド上のSaaSサービスを扱っておりますが、中でも力を入れているのが、Microsoft Azureの基盤の販売やMicrosoft365の提案、インプリメント、サポート、インフラ構築などを行っています。Q. クラウドサービスや基幹サービスはどのようなことに困っている企業が導入されやすいのでしょうか?久野さん:IoTのサービスは完全に製造業向けのサービスになっています。実際にIoTを導入された企業さんの例になりますが、IoTを導入したことで機械の稼働率が予想よりも低いことに気付き、その原因を分析し改善につなげることができたという事例がありました。またIoTの『見える化』を活用することで、工場で働く従業員の方が製造機械の稼働率をリアルタイムで確認することができ、製造へのモチベーションなどにも活用できます。Q. クラウドシステムの導入はどういった企業の方が多いのでしょうか?久野さん:例えば社会福祉関係の方に向けたパッケージがあります。このシステムは、コロナ禍で職を失った人や生活面、金銭面で困っている方が相談する社会協議福祉会で使われています。このシステムはいろんな場所で相談した場合でも、相談内容をクラウド上で共有することができるシステムです。これによって相談者が同じことを何度も説明する手間が省けます。コロナ禍で職を失った方向けの生活福祉資金制度などの管理もクラウドシステムで行っています。Q. 社員の方のリモートワークの状況について教えてください。久野さん:社内は営業が5名、開発が12名、総務が3名で合計20名で構成しています。総務部は出社することが多く、リモートワークの導入が少ない状況にありますが、営業や開発はかなりの割合でリモートワークを導入しています。久野さん:開発はほぼ100%に近いような状況で、営業もリモートでの商談という動きが多くなっています。久野さん:当社でリモートワークを導入するようになったのは、4年前に社員が長期入院したことがきっかけでした。その時は入院しながら1年近くリモートワークをしてもらっていました。その後に、関連する各種制度設計を行い、台風接近時などには一斉リモートワークを試行していました。そして今年度から本格的なリモートワーク制度を施行する予定であったのですが、新型コロナの状況下で予期せず想定とは違った形でリモートワーク制度を開始しました。現在は80%リモートワークの体制になっています。Q. 80%リモートワークということですが、現在はオフィスの役割はどのように変化しているのでしょうか?久野さん:現在は顧客が訪ねてきた時の会議の場所や事務作業の場所としての活用が増えていますね。Q. 福利厚生などの社員への保障についてお伺いしてもよろしいでしょうか?久野さん:社会保険などはリモートワークになっても、これまで通り行っていきます。またリモートワーク制度の開始に当たって、リモートワーク手当、リモートワーク通信手当を支給するようになりました。Q. 今後、新しくリモートワークの取り組みを導入したいと思っていることがあればお聞かせください。久野さん:本来導入しようとしていたリモートワークというのは、サテライトオフィス、外出先、ワーケーションという形を想定していましたが、コロナ禍という状況の中、基本は自宅勤務という形になってしまっています。今後はできればワーケーションができるような体制にしていきたいと考えています。Q. ワーケーションやサテライトオフィスの導入を考える理由についてお伺いしてもいいですか?久野さん:ワーケーション、サテライトオフィスという形は、向いている人と向いていない人は別れるとは思いますが、各社員それぞれ最も仕事がしやすい環境を選べるようにしたいと思っています。自分や家族の都合に合わせて仕事ができ、各人のパフォーマンスが最大限発揮できるようにするのが目的です。またワーケーションができる環境を整えることで名古屋以外の人材の採用が可能になるなど採用の面でも有利になると考えています。Q. リモートワーク導入の経緯などについてお話いただきましたが、今後はどのくらいの比率でリモートワークをやっていこうと考えていますか?久野さん:現在は社員各人のパフォーマンスを踏まえた、情意考課を毎月行っています。この情意考課によって、個人個人の週あたりのリモートワーク日数を決めるしくみを取っています。現在は緊急事態宣言下ということもあり常時80%リモートワークという体制になっていますが、今後緊急事態宣言が解除されればこのしくみに沿ってリモートワーク日数を決めていくことになる予定です。Q. 新入社員がリモートワークを行う際に取り入れている制度などがあれば、教えてください。久野さん:弊社では新入社員や中途入社も正社員と変わらず、リモートワークを適用しています。新入社員はリモートワーク中、育成担当がWeb会議で指導するような体制を取っています。Q. リモートワークに対する満足度やその理由についてお伺いしてもいいですか?久野さん:昨年リモートワークに関するアンケートを実施した所、社員の90%近くがリモートワークに対して肯定的な意見を持っていました。満足の声として一番多かったのは、出勤時間がなくなったことによって、その時間を有効に使えるようになったという意見でした。またリモートワークでも会社の生産性はリモートワーク開始以前とほぼ変わらず、高い水準を保つことができています。Q. 社員同士のコミュニケーションに関して実施されている取り組みなどはありますか?久野さん:本社カメラを見ながら、Chatや会話ができる『バーチャル本社』を取り入れています。このバーチャル本社で毎朝朝礼を行っています。その他にも、Web会議などはいつでもできるような体制を整えていますね。Q. やはりリモートワークを行う際はセキュリティの観点での不安が残りますが、もし何かセキュリティ面での取り組みがあれば、教えていただけますでしょうか。久野さん:当社はプライバシーマークを取得しており、情報セキュリティには特に気を配っていますね。M365, Cat, Apex oneなどセキュアなクラウドサービスの活用や販売も行っています。Q. 入社を考えている方に向けて何かあれば教えてください。久野さん:社内のレベルを高く保ちたいと考えていますので、一芸のあるプロフェッショナルな人材つまり、リモートワークの中でもパフォーマンスを発揮できるという自信とスキルがあり自己マネジメントできる人に、ぜひ入っていただきたいと考えています。Q. また求める人物像などがもしあれば教えてください。久野さん:リモートワークであっても、実際に会う時と変わらないようなコミュニケーションスキルを持っている人を求めています。Q. マイクロリンクさんの事業概要、リモートワークの体制、過去の事例やリモートワークの今後の展望などもお聞きできました。本日はご協力ありがとうございました。久野さん:ありがとうございました。URL:https://www.microlink.co.jp/
2021.03.06
インタビュー
今回は、アウトソーシング事業を行なっている株式会社ニットの小澤さんと伊藤さんにインタビューをさせていただきました。リモートワークの取り組みを中心に、社内での働き方や事業について独占取材させていただきました。Q. まずは株式会社ニットさんがどんな会社なのか、手掛けられている事業などについて教えてください!小澤さん:HELP YOUというサービスを扱っていて、人事や経理、営業事務、資料作成といったいわゆるバックオフィス系の業務をアウトソーシングとして受けています。Q. HELP YOUはどういう企業に導入していただきやすいサービスなのですか。伊藤さん:実際にHELP YOUを活用いただいている業界は本当に多種多様です。例えば、ライブ等のイベント企画会社の広報支援に入ったり、全国展開のチェーン店を持つ大企業からの発注で店舗ごとに異なる様式を使用している資料をひとつの形式にまとめたりとう様々です。他にも機器メーカーや食品販売、化粧品会社等現在約300社のお仕事をお手伝いしています。社内外それぞれ向けのメルマガ執筆や配信作業、会計・経理のお仕事等業種に関わらずクライアントの手が足りない業務を引き取っています。Q. 対応している業務も多種多様ですが、対応している企業の規模も多種多様であるように感じます。伊藤さん:そうですね。本当に社長と社員1人みたいな企業から何百人規模の大企業もありますし、支社につくこともあれば本社につくこともあり本当に様々な企業のお仕事をさせてもらっています。弊社はオンラインでできる仕事であれば、ほぼなんでも対応することが可能です。ただ規模感は最近変わってきていると感じています。元々は社長1人やベンチャー企業、スタートアップ企業などから、人を1人雇うまでもない細々とした業務を集めて頼まれることが多かったです。最近は大手企業からの依頼も増えてきていて、DX化やオンライン化の支援や体制づくりに携わることも多くなっています。企業としても人を一人雇うとなると雇用した人が辞めてしまうとまた一から体制をつくり直す必要があり、ノウハウが蓄積できないリスクがあります。その点、外部にチームを持てばノウハウはどんどん蓄積されていきますし、法人対法人でやり取りをしているので安心感も高く業務をアウトソーシングするメリットは増えてきています。なので、ここ最近だと大きな仕事を丸ごと頼まれることもあります。Q. 部署ごとアウトソーシングの様に、丸ごと仕事を頼まれることもあるのですね。伊藤さん:そうですね。弊社は時間で契約しているので契約時間の中で、資料作成やバナーデザインなどクライアントが細々といろんな業務を発注できるようになっています。企業で人を雇って細々いろんな業務を発注するとなると、コーダーを雇ったらコーディングしかできないというように結局雇用した人ができることしか頼めません。その点、HELP YOUではいろんなスキルを持ったスタッフがいて依頼に応じて相応しいスタッフをアサインしているので、さまざまなスキルが必要な業務を頼めますよというのを強みとしてきました。そこでどんどん実績を積んで、最近は大手企業から依頼を受ける機会も増えてきたという感じですね。小澤さん:仕事は全てオンラインでやっており、我々も今400人メンバーがいるんですけど400人みんなフルリモートという形で事業運営を行っています。Q. クライアントの方とのミーティングなども全てオンラインで行なわれているのですか。伊藤さん:ほぼほぼオンラインで行っています。Q. ディレクターとスタッフもオンラインでコミュニケーションをとっているのですか。伊藤さん:そうですね。テキストだけでいけるときはテキストでやりとりをして、そこにzoomやチャットワーク、skypeなどディレクターやスタッフの好みでツールを選びながらコミュニケーションをとっています。対面の方がわかりやすいときはzoomなどを使いますしテキストの方がわかりが早い場合はテキストを使いますし、場合によっては画面共有も行って一番伝わりやすい方法を選んでコミュニケーションをとっています。Q. 社員同士のコミュニケーションもオンラインで行なっているのですか。伊藤さん:全員フルリモートでコミュニケーションをとっています。小澤さん:オフィスには来たい人がたまに来るぐらいで、基本的にはリモートでコミュニケーションをとっています。Q. リモートで仕事を行われているということですが、ディレクターとして具体的にどのように業務を進めているのか教えてください。伊藤さん:業務の進め方としては私の場合はクライアントさんと週に一回程度定期のミーティングをしていて、その週のお困りごとをまず伺います。そして、そのお困りごとに対してHELP YOUがどういうお手伝いができるかということをご提案して、ご依頼いただけると業務に合わせたスタッフをアサインします。定例になっている業務に関しては毎日粛々と進めていくのですが、単発の仕事に関しては人材を管理している人に適切なスキルを持った人がいないか相談してアサインしていきます。成果物に関しては私の方でチェックしてからクライアントさんに納品し、フィードバックをいただくという流れになります。Q. 仕事としてはディレクターを頂点として、業務を進めていくという感じですか。伊藤さん:そうですね、例えば私が担当しているイベント企画のクライアントさんだと、事務作業が得意なスタッフとライティングが得意なスタッフとデザイナーを引き連れていて依頼された業務に応じて仕事を振っていきます。ディレクターがクライアントさんから仕様を聞いて、仕様書を作っているという感じですね。Q. ディレクタースタッフ以外には、どのような職種の方がいるのですか。小澤さん:営業や商品企画、400人のスタッフをまとめる人、新規事業を考える人などがいます。Q. ディレクターにはスタッフから昇進してなるのですか。伊藤さん:適正次第ですね。最初からディレクターとして採用される方もいますし、スタッフとして活動している中でもっといろんなクライアントさんに携わりたい、クライアントさんと直接仕事をしたいという思いを持つようになりディレクターに上がられる方もいます。逆にディレクターになったけど、自分はスタッフの方が向いてるとスタッフに戻られる方もいます。Q. フルリモートでも円滑に業務を進めていくために工夫されていることはありますか。伊藤さん:コミュニケーションでいうと、箇条書きにする等わかりやすいテキストを作る努力はしています。また、3レス以上になりそうな時は音声でやり取りをした方が行き違いが少なくなり最終的に早いので音声をつなぐといったように、テキストと音声の切り替えを柔軟に行うことは一番気をつけています。あとは仕事の話だけをしていても相手がどのような人かわからないので、HELP YOUでは仕事と関係のない趣味の話をできるコミュニティを設けています。コミュニティを通して交流を深めて人柄や適性を見ながら、仕事を頼むこともあります。Q. リモートで働いていて、社員の方の満足度はどうですか。伊藤さん:私は比較的いい話しか聞かないですね。この前話しをしたディレクターさんだと都会の空気の悪い中何時間もかけて通勤していたのが、HELP YOUで田舎で働けるようになって子供の体調が良くなったという話を聞きました。Q. パラレルワークも行いやすい環境ですよね。伊藤さん:そうですね。私も土日は地方紙の新聞記者をやっていて、HELP YOUではディレクターとして働いています。それとは別にフリーランスでライターの仕事も行っています。他にも、社長秘書をしながらコンサルしながらHELP YOUでも働いてライターもしているといった方もいます。Q. 自由に働ける環境が整っているようですが、スタッフがしっかり責任を果たすためにどのような評価制度を取りいれているのですか。伊藤さん:ディレクターとしては、成果物で判断しています。HELP YOUは時間でクライアントと契約しているので、契約した時間に対して正当な納品物ができているかどうかという点を見ています。短時間で良いものができるのが一番良いのですが、時間をかけても良いものを作ってくれる人を選ぶのか短時間でそれなりのものを作ってくれる人がいいのかというのはクライアントさんからの希望を聞きながら調整しています。良い仕事をした人はクライアントさんからも評価されますし、内部のディレクターからも評価されていきます。小澤さん:テレワークにあたって頑張りのプロセスよりも、アウトプットベースで評価するというのが大きな流れですね。そのため、細かい業務の「担当者の受け渡し」「工数の見積もり」「期日」「クオリティチェック」といったクオリティ管理を行うディレクターの役割がすごく大事になってきます。Q. ディレクターの方はマネジメント能力で評価されるのですか。伊藤さん:マネジメントと売上ですね。ディレクターで仕事ができる人は、クライアントさんからどんどん仕事をもらってきます。どんどん仕事を受けられるということは、クライアントさんに本当に集中したい業務以外はHELP YOUに任せられると認識してもらえてるということです。どんどん仕事をもらってくると必然的に稼働時間も増えるので、売上も上がるという形でディレクターは評価されてます。Q. ディレクターは総合的なスキルが求められているように感じたのですが、いかがですか。伊藤さん:そうですね。でも、やはりディレクターごとに得意・不得意というのはあるので、ディレクター同士のコミュニティで相談や情報交換することはありますね。Q. ディレクターの方の働きぶりはすごいなとお話を聞いていてすごく感じました。伊藤さん:でも、仕事をしてくれるスタッフがいないとディレクターは何もできないので、仕事を受注したのに手を上げてくれるスタッフがいないとヒヤッとするときもありますよ。Q. リモートワーク未経験の方でも仕事をスムーズに進められるように工夫されていることはありますか。伊藤さん:パソコンに対するリテラシーは持っている方が多いので、今までリモートをしたことがない方でも比較的スムーズに仕事は進めていただきやすいと思います。パソコンに対するリテラシーをお持ちでない方に対しては、業務を円滑に進められるようバックアップする体制も整っています。小澤さん:最低限のITスキルがないと業務を行うのは難しいので、採用の段階でITスキルという点については見させていただいています。また、採用の面接や課題も難易度を高く設定させていただいています。リモートワークで働いてもらうということは自立的に自ら仕事を作り出していくことだったり価値を発揮していくことだったりということがすごく重要なので、スキルはもちろん自分自身のビジョンがありチャレンジしたいと思ってもらえるかという点を踏まえて面接の段階でしっかりスクリーニングさせていただいています。Q. 採用において応募者の何を見ているのか、さらに詳しく教えてください。小澤さん:最低限のITスキルやword、excel、PowerPointなどのスキル、あとは気持ちのところですね。なぜこの仕事をしたいのかということも大事ですけど、ビジョンへの共感も大事です。私たちはチームでお客様に対応することを大事にしているので、自分さえ良ければ良いという方では円滑に業務を進めていくのは難しいのかなと感じます。自律性と協調性があるのかは見させていただいています。Q. 続いて、人材の育成体制について教えてください。伊藤さん:はじめに、仕事の応募の仕方やHELP YOUで働いていくために必要となる最低限の知識を、育成の担当が指導しています。仕事の募集はチャットワークかトレロで行うことが多いのですが、スキルをPRする場所があるのでディレクターに人物像が伝わるようにスキルの入力はしっかり行うようにしてもらっています。案件に入ってからの育成としては、マニュアルを読めばわかる体制を作っています。Q. 400人ほどスタッフの方がいるというお話でしたが、どのようなバックグラウンドをお持ちの方が多いのですか。伊藤さん:結婚を機に退職されて転職するよりもリモートの方が働きやすいから働いているという方もいますし、以前は子育てをしているママさんや介護をされている方も多かったですね。最近はキャリアをパラレルにしていくために複業で行われる方も増えてきています。小澤さん:コロナをきっかけに収入が減ってしまった方や会社が副業解禁になったのでチャレンジしてみようという方など、新たに始めてみたい方たちがすごく増えています。バックグラウンドは本当に様々で、自分の得意を活かして働いてみたいという方たちが増えている印象ですね。小澤さん:これから先テレワークが作られていく中で自社で採用を行わず、外部にチームを持つメリットはすごい大きいと感じています。今まではナレッジをためるために、企業で人材採用を行うのが日本の古き文化としてあったと思います。しかし、雇用して人材を育てても会社を辞められてしまっては結局ナレッジはたまりませんし、また一から新たな人材を育てていかなければいけません。その点、外部にチームを持てばチームみんなで支え合って業務を進めていくことができ、事業を存続しやすくナレッジもたまりやすいと考えています。事業を続けていくのであれば、内部で体制を抱え込むのではなく外部チームを持つのも良いのではないでしょうか。伊藤さん:一人だとスキルに限界があるので、HELP YOUに頼めばいろんな仕事ができる人がいるよと思ってもらえるとディレクターとしてはすごい嬉しいですね。みんなが楽しく仕事をして、伸ばしたいところを伸ばして企業さんに喜んでもらえれば一番いいかなと思っています。HELP YOUに仕事を頼めば、クライアントさんは嫌な仕事をしなくてもいいわけじゃないですか。クライアントさんの嫌な仕事こそHELP YOUに任せてという気持ちもあります。HELP YOUには色々な人材がいるので、クライアントさんが嫌がる仕事が好きなスタッフもいるかもしれないから、というのを考えています。社名:株式会社ニット従業員数:322名(業務委託メンバー含む)事業内容:オンラインアウトソーシング、業務仕分けコンサルティング、テレワークの研修・コンサルティング、コスト最適化サービス、メディア運営事業設立年月:2017年8月会社所在地:東京都品川区西五反田 7-22-17 TOCビル 10F 41号URL:https://knit-inc.com
2021.03.03
インタビュー
今回は、ビジネスセミナーの開催・情報発信とリモートワークを導入したい中小企業のサポートを行なっている株式会社オレコンの阿部さんと安藤さんにインタビューをさせていただきました。リモートワークの取り組みを中心に、社内での働き方や事業について独占取材させていただきました。Q. まずは株式会社オレコンさんがどのような会社なのか、手掛けられている事業などについて教えてください。阿部さん:株式会社オレコンでは「ビジネスセミナー」と「リモートワークの導入サポート」という2つの軸で事業を展開しています。阿部さん:株式会社オレコンでは、15年間デジタルマーケティングをしてきたノウハウを活かしたビジネスセミナーの開催や情報発信を行っています。中小企業の経営者の方を対象として「集客方法」「超生産的」な仕組みの提供を行いながら、「自分の時間のコントロールを取り戻す」までのサポートを行っています。阿部さん:創業当初からリモートワークで全員働いている株式会社オレコンのノウハウを全て提供しています。リモートワークをするに当たっての「教育」「評価制度」「コミュニケーション」等を、実際にリモートワークを導入されたお客様の会社に入ってサポートを行い、採用担当を一人採用し、その人を採用担当として育て上げる「採用マーケッター」を育成します。安藤さん:その他にもリモートワークに関する様々な事業展開を行っています。そのうちの一つとして、在宅ワークで働くためのスキルアップの講座を提供するHerBestというサービスを提供しています。Q.なるほど!これは今の世の中でリモートワークを始めたい人にとってはぴったりのサービスですね。Q. 株式会社オレコンでのリモートワークを始めた経緯について教えてください。阿部さん:株式会社オレコンの代表である山本の父は、パーキンソン病を患っていました。ですが、山本の父と正面から向き合えなかった経験や、優しい言葉を掛けることができなかった経験はやがて山本の後悔として残ってしまいました。このことから、株式会社オレコンでは、全てのチームでテレワークを導入し通勤でかける時間を大切な家族と過ごす時間にして欲しいという願いのもと運営されています。Q. 株式会社オレコンにはオフィスがないということでしょうか?阿部さん:はい。株式会社オレコンでは創業当時からオフィスを持たずにやってきました。オフィスが無くても「Zoom」「チャットワーク」「Trello」等を活用し、コミュニケーションもとれていますし、業務も支障はありません。そのため、オフィスは特に必要ないと感じています。 少し息抜きの「雑談」がしづらいという所がオフィスの有無に関わってくるかなという気はしますが それ以外は何も問題ないと思います。Q. 株式会社オレコンでの福利厚生や社員への保証などあれば教えてください。阿部さん:株式会社オレコンでは、社員は1名で他は業務委託契約という形をとっています。もちろん社員になりたい人はなれる制度はありますが、働きやすさから「業務委託」に全ての人がなっています。社員であっても、業務委託であっても働き方や制度に違いはありません。福利厚生とは少し違うかも知れませんが、を行っています。Q. 株式会社オレコンさんでの新入・途中採用の方への対応について教えてください。阿部さん:株式会社オレコンでは、そもそも新入社員という概念がありません。通年単位でいい人がいたら「採用する」というシステムをとっています。そのため、契約から入社時のオリエンテーション、教育、業務といった全ての業務をリモートワークで行っています。阿部さんと安藤さん:株式会社オレコンでは「will can must」という面談制度を実施しています。「will can must」とは、自己評価に似たようなものです。面談において自分でやりたいこと、やれることを「will can must」の形で自ら提示して、ステップアップをしながら役職についていきます。株式会社オレコンでは、80時間以内に担当業務で改善結果がでなければ「will can must」をやり直します。この「will can must」からできた事業の一つとして「Her Best」があります。株式会社オレコンでは、在宅ワークがしたいのにどうやって始めたらいいのか分からない、子育てをしながら家庭との両立ができる働き方がしたい、これまでに経験を生かして働きたいという主婦の方のためのテレワーク技術者検定取得を目指したオンラインスクールを運営しています。Q. 株式会社オレコンで行っている人事評価の仕組みについて教えてください。安藤さん:株式会社オレコンでは、人事評価が目に見て分かる仕組みが導入されています。まるでゲームをするように、タスクをこなしていけば、1人の人間としてオレコンでない場所に行っても、仕事ができる人材になっているという仕組みです。こちらの記事で詳しく解説されています。気になる方はチェックしてみてください。Q. 社員のコミュニケーションの取り組みにあたって工夫されていることはありますか?安藤さん:主に「チャットワーク」を使用しています。そのため、全員オープンの環境で伝えあう事で伝え方や 間違った情報を流した時にフォローできる環境となっています。 実際に顔を見てお話したい時は「Zoom」を使って話し、引継ぎを行います。また、タスク管理も仕事ごとにトレロで一元管理しているので、誰が今何をしているのか分かる体制で業務しています。Q. 全ての社員がリモートワークということですが、会社全体の生産性をどのように担保しているのでしょうか。阿部さん:株式会社オレコンは、全て「数字で評価」する会社です。そのため、少しでも「時間かかりすぎてない?」「成果に繋がっていない」 等が確認されたらその人の指導者より本人に「困っていることない?」「大丈夫?」といった確認の連絡が入る仕組みになっています。カレンダーに自分が何を何分やったかという事を日々入力し、トレロで「その週の成果(数字)」を報告するため、 生産性が悪いと「こうした方が良いんじゃない?」とアドバイスされるシステムです。もしも、指導者が改善方法等を伝えしても実行しなかったりすると面談を行い、違う業務になったりオレコンを卒業したりする事もあるので生産性はとても良いと思います。Q. リモートワークでの業務契約での働き方の満足度はどれくらいなのか教えてください。阿部さんと安藤さん:株式会社オレコンでのアンケートによるとスタッフの満足度は93.3%が満足と答えています。特に主婦の方や副業で働かれている方にとっては「自由な時間に稼動できる」という点でもっとも高い評価に繋がっています。阿部さんと安藤さん:株式会社オレコンでは、これまでの経験からセミナーの現地対応以外は全てリモートワークができると自負しています。これから、リモートワークを導入したいけれど不安の方が大きく一歩を踏み出せない、 リモートワークが初めてで本当に働けるのか不安という人の両方が満足できる環境と方法が提供されています。Q. 株式会社オレコンではどんな方をこれから採用していきたいと考えていますか?阿部さん:私達が一緒に働きたい方は、を求めています。最も大切だと思っているのは①素直さがある人で、改善点を提示しても自分のやり方に固執してしまう方には難しいと思う部分もあります。また、リモートワークで業務がされるので、逐一確認ができません。そのため、自分でやってみて間違っていたらやり直すというスタンスの方にとても合っていると思っています。阿部さん:株式会社オレコンでは、自主性も大切にされます。「どうしたいの?」「じゃあ、やってみれば?」という感じなので、失敗を恐れずチャレンジしていけます。もしも、失敗してしまったとしてもその失敗は会社にとっては財産になるので責める人はいません。これは、どんどん仕事をしている人にとっては魅力的な環境であると自負しています。社名:株式会社オレコン設立:2013年4月18日事業内容:マーケティング事業・コンサルティング事業・人材育成事業・評価制度構築本社所在地:大阪府大阪市中央区北久宝寺町3-6-1-7階URL:https://orecon.co.jp/
2021.03.03